ノフィンVSマドン

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「ムーンスラッシュ!!」 ノフィンは剣を三日月の形に弧を描いてカラスの大群を一掃した。 バタバタバタとカラスが地に崩れる。 しかしマドンは既に遠くにまで逃げていた。 「くっマドンめもうあんな遠くに!ならばセイントホースを呼ばざるを得ない!」 ノフィンは指笛を吹く。 すると立派な白馬がノフィンめがけて走ってきた。 「ふっ!」ガバッとノフィンは白馬に飛び乗る。 「セイントホースよマドンを追うのだハイヤー!!」 ノフィンは手綱で白馬を叩きマドン方に走らせる。 「くっノフィンめ白馬を駆りおったかならば儂もダァクホースを呼ばざるを得ない!」 マドンも指笛を吹く。 漆黒の大きな馬が走ってきてマドンはそれに跨った。 「ダァクホースよ逃げて逃げて逃げまくるのだ!ノーナを簡単に渡すわけにはいかん!」 マドンはノフィンから撒こうと黒馬を思いっきり走らせた。 ノフィンの白馬とマドンの黒馬が譲れぬ競争を繰り広げる。 それによってノフィンとマドンの距離が中々縮まらない。 それどころかマドンの黒馬が僅かながらに速く距離は開いていくかのように思われた。 「くっ!追いつけないどころか距離が開いていってる!これでは逃げられてしまう、ならばディバインアローで!」 ノフィンはオーラを使って何も無い所から光り輝く弓矢を出現させた。 ディバインアローは聖なる弓矢。 光り輝き精度が高く悪しき存在を打ち消す能力に優れている(取り扱い説明書より)
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