ノフィンVSマドン

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ノフィンはディバインアローを力いっぱい引きマドンに狙いを定めた。 馬の振動とかで多少の照準のズレは出来るがそこは腕の見せ所。 馬に乗って的に当てる競技もある。 ビジュ!そしてノフィンは弓矢を射た。 矢は風を貫くようにマドンに向かった。 「あの男、矢で儂を射とうという寸法かそうはいかぬぞ!」 しかしマドンは矢を剣で弾いてしまう。 「ちいっ!読まれていたかもう一度!」 今度は馬を狙って弓矢を射とうとした。 「しつこい男め!ハンニハカタブラ……」 マドンは呪詛を唱えた。 するとノフィンの乗る白馬からケタケタ笑いながら不気味な人形が白馬に(まと)わりついてきた。 「ヒヒーーンヒヒーーン!!」 「どうしたセイントホース!うわあドゥ!ドゥ!」 突然白馬が暴れ出しノフィンが彼を宥める。 しかしノフィンは白馬に振り落とされ白馬はそのまま走り去ってしまった。 ノフィンは白馬にマドンの放った人形が纏わり憑いていたのを確認した。 「あれはマドンの……誤算だったか!」 ノフィンは悔しがった。 そしてマドンを見失ってしまい途方に暮れてしまうノフィン。 「ケンノエさんに会いづらいなぁ、ノーナちゃんを見失っちゃった…」 そんな時強い光がノフィンを覆いその上ブンブンとバイクの音がこちらに近づいてきた。 「ノフィンさんっ!」 その大型のバイクに乗っていたのはケンノエ。 「ケンノエさん!すみませんマドンを見失ってしまいました…!」 「謝るのは後です、僕のバイクに乗ってください!」 ケンノエはノフィンにバイクを乗せた。 「さあマドンを追いますよ!」 「しかし奴は呪詛を放ち僕を振り落としちゃいましたよ?そのバイクだって……」 「何言ってんですよく見てください!」 ケンノエがそう言うのでノフィンはケンノエのバイクを確認した。 「!!!」 なんとケンノエのバイクには魔除けの入り文字が沢山為されていた。 「マドンの呪詛の対策はバッチリですさあ奴を追いますよ!!」 「はいっ!」 そしてケンノエはマドンを追いにバイクのハンドルを回した。 フブオオーーーーーン!! ケンノエはノフィンを乗せてマドンを追った。
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