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マドンはこちらを追ってくるもう一つの存在に気づく。
ブオオォオンと言う音と共にやってくる硬く機械的な物体。
そしてそいつに跨がる二人の男。
「奴めまた儂を追ってきたかそんなもの儂の呪詛で……」
マドンは呪詛を唱えケンノエのバイクに支障を与えようとする。
しかしケンノエのバイクには結界が施されておりマドンの呪詛をことごとく弾いてしまう。
「な、なんと!奴めバイクに結界を張りおったか!」
マドンはバイクに呪詛が通じないのを確認する。
ケンノエのバイクはスピードを落とさず、確実にマドンに近づいて行っている。
「マルツちゃんもお前に奪われた!ノーナちゃんまでお前にくれてやるわけにはいかない!」
ケンノエ吼える。
「マルツって誰だい?」
「僕の第一の子供のようなものさ、15年前奴に奪われた。優秀な殺人マシーンに育ててやると言われてな、彼女は風の噂ではもう一人の自分そっくりな女と共にタチの悪い犯罪グループを立ち上げていると聞く」
「可哀想に、ケンノエさんに育てられていたら犯罪をする事も無くクラスのマドンナになっていたでしょうに……」
「ありがとうノフィン君!だからだからノーナちゃんだけでも殺人マシーンに仕立てあげられるわけにはいかない!」
「僕も賛成です!マドンからノーナちゃんを取り返しましょう!」
ケンノエは更にスピードを強めた。
「無駄な抵抗はやめろマドン!ノーナはなんとしても取り返す!」
「くっ!しつこい男だ!」
ケンノエのバイクとマドンのダァクホースの戦いは続いた。
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