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物心ついた頃からケンノエはミールにとって兄、師匠、そしてそして恋人のような関係になっていた。
ケンノエはミールの成長を喜び、見守り、間違えた時は正してあげたりした。
そしてあの時のいじめ現場にまた出くわすミール。
「貴方達弱い者いじめはやめなさい!」
「なんだ女の癖にやってしまえー!!」
ミールよりも一回りくらい大きい連中だったがミールはケンノエから叩き込まれた技でバッタバッタと連中を薙ぎ倒していく。
いじめられていた少年は眼鏡とか半壊したままかけて服も身体もボロボロだったが尻餅ついたままミールの戦いを見守っていた。
「くっそー!!」
連中は悔し紛れに逃げ出した。
「君大丈夫?」
「ありがとう僕は祐輔…」
ミールと祐輔はこうして出会った。
そしてミールは帰った後、服がボロボロだったのでケンノエに心配された。
「ミールどうしたんだ?怪我はないのか?」
「ありがとうケンノエさん心配ないよ、私いじめられっ子を助けてお友達になったの♪」
ミールはにこやかに自慢した。
「でも駄目だぞ無鉄砲な事をしたら。心配しちゃうじゃないか」
「褒めてくれないの!?」
逆に口論になってしまうミールとケンノエ。
「いじめっ子を倒すのは素晴らしい事だけどさ。君が心配でもあるんだよ」
「もう良い!」
ミールは拗ねた。
次の日ミールは仲良くなったミーちゃんと祐輔と遊んでいたがケンノエと喧嘩した事を二人に相談した。
「謝った方が良いよ」
「ウチもそう思うで?」
そしてミールも頭を上げ「うんそうだよね」と反省した。
帰った後ミールはケンノエのドアの前に立つ。
「ケンノエさんごめんなさい」
「ミールわかってくれると思ってたよお利口さんだね」
ケンノエはミールを抱きしめた。
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