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祐輔は暫くして寒気を感じた。
真っ暗だなぁ死んじゃうのかなあ僕?
まあ良いや最後の最後に抵抗出来たんだ。
いじめられっぱなしで終わらなかっただけマシと思おう。
と眠りにつこうとした時ガララっと扉が開かれる音がした。
「………祐輔君!祐輔君!」
少女の声が聞こえる。
その声はミールちゃん?
「聞こえるか?しっかりしろ!」
別の男の人の声がする。
その人はミールちゃんといつも一緒にいる人?
話しかけるなアンタは僕のライバルだ。
そう言おうとするも元気が無いのと痛みで口をパクパクとしかさせられない。
「何か言おうとしている?」
「ありがとうと言ってるのかな?祐輔くんったら」
そうじゃない、そうじゃない………
祐輔の瞳から涙がボロボロ出た。
今祐輔はケンノエが背負い病院まで連れて行かれている。
祐輔はケンノエの背の暖かさを感じた。
「君はいじめっ子に立ち向かってたんだろう?最高にかっこいいよ君は、ミールちゃんのパートナーは君にしか務まらない!」
ケンノエはこう祐輔を励ました。
「!!!」
祐輔はケンノエに対する見方を改めた。
なんて良い人なんだ。
ケンノエさんこそ最高の兄貴じゃないか!
ライバル視してごめんよ!
祐輔は身をブルブルさせて泣いた。
「寒いの?」
ミールは祐輔の事がわからずこう心配しまくり付き添いまくっていた。
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