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病院ーーー
「祐輔!祐輔ーーー!!」
ボロボロになっていた祐輔に泣きつく母親。
「貴方達が祐輔を、ありがとうございます」
父親がケンノエ達に言う。
「いえ僕は人として当然の事をしただけです」
とケンノエは言う。
やがて祐輔が目を開けた。
「ここは……どこだ?」
「病院だよ祐輔君」
ケンノエがこう答える。
「ケンノエさん、僕…」
祐輔は嗚咽をあげる。
「泣かないで、ミールちゃんが悲しむぞ」
ケンノエはそう微笑み祐輔の頬をそっと撫でた。
やがてミールが来る。
「祐輔君!気がついたのね!」
「ミールちゃん!」
ケンノエは立ち上がった。
「僕はそろそろいくよ、二人の事邪魔しちゃ悪いからね」
「ありがとうケンノエさん」
そして病室にはミールと祐輔の2人きりになった。
「ケンノエさん良い人だね、ケンノエさんとはどう言う関係なの?」
「師匠であってお兄さんであって…憧れの人!」
更に祐輔は言った。
「恋人…?」
「ううん、恋人は祐輔、貴方だけだよ」
ミールは頬を赤らめはにかみながら言った。
二人は思いきり緊張に走る。
病室の中は思いきり甘酸っぱい空間となった。
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