Prologue take1

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Prologue take1

幼いころのアルバムに写っていなかったものがある。 僕の記憶で「黄色と青のストライプのベビー服があったね」と言ったら、母に「それはお前が1歳のころだよ。もらい物がたくさんあったけど、自分で買ってみたくて初めての……」とたいへん驚かれてしまった。 妹が生まれたときの記憶は僕が2歳のころだし、どうやら人も驚く、もって生まれたギフトがあるようだ。 僕も驚いた。みんなは違うのか。 でもあとで、これは神さまからの贈りものなんだと思うようになる。 だから僕は、心の片すみにスペースを空けておくことができたんだ。 キミに会うためには必要で――。 僕が日本へ辿りつくのに――。 ねえ、ミント……。
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