Ep02:ベクルクス王国

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Ep02:ベクルクス王国

 聖女が扉を通ると入口は 消えてなくなり、辺りは先程のお花畑と違い 城下町として普通に人々が暮らしていました。  ただ至る所で戦火の跡があり 人々は疲弊しており、皆々落胆し 口々に王国の名をつぶやていた… 『あの丘のお城までは馬車で参りましょう』 国王様がお待ちかねでございます。  城壁もところどころで帝国軍の 攻撃を受けており、誰が見ても 不利な戦況であるのは事実であった。  こんな状態で 戦に勝利できるのか、どうかは  聖女様のお力に頼らざるを得なかった。 「...こんなの私ひとりの力で なんとかなると思っているのかしら...」 ...私にどんな力があるの?... ◇ベクルクス城◇ 『アルデバラン国王様』 ピッチカート様をお連れしました。 おお、聖女様よく来てくださった。 そなたのお力が我が国には必要なのだ 聖女様の力で帝国軍を倒して欲しいのです。 「私にどんな力があると?」 伝説によると聖女様だけが使える 特別な魔法が、この王国を守るらしいのだ。 「...特別な魔法?...」 (私は魔法を使えるのか…) 「ジヴァわかりますか?」 『聖女様のちほどわたくしからご説明を』 それと今 帝国軍には勇者が加わっており、その 勇者が来てからは我々は劣勢を強いられておる。 なんとかその勇者を倒して 帝国軍の勢いを打ち消して欲しいのじゃ。 早速ですまんが、まずは この我が息子、王子たちを従え、 密かにカシオン帝国に偵察に行って 勇者のことを調べてくれんか。 皆、挨拶しなさい 長男の ヘイローです 次男 ペイシャクです 三男 クルークです 聖女様よろしくお願い申し上げます。 国王陛下 どうしたヘイロー お言葉ですが 我々みな3人が城から出ますと もし、カシオン帝国に攻め込まれた時には 我が王国民たちと城を守る兵士の指揮ができませぬ。 ですから私はこの城に残り国を守ります。 よかろう 兵士の指揮をお前に任せるぞ。 それならば、あとの2人の王子は 聖女様と旅に出てくれ。 お前たちには試練の旅となるが 頑張るのじゃ。 『陛下』 ジヴァどうした? 『この偵察隊に同行させたい者が おりまする』 双子の女魔剣士スピカとイプシロン そしてパワー戦士のゴーシェナイトも 連れて行きます。 わかった、お前の頼りにしておる 部下なら安心だ、頼んだぞジヴァ。 密かに探り、必要なら倒してきても構わん。 かなり強敵だと聞くが、お前と 聖女様が居てくだされば安心じゃ。 『ヘイロー王子』 ジヴァ様なんでしょうか? いざという時はこの笛をお使い下さい 、この笛を吹けば ペル魔がどこからでもやって来て あなたの力になります。 ペル魔は魔物族ではありますが 我々人間の仲間、私の良き友であります。 ペル魔は私と一緒に戦った仲間でございます。 まだまだぺル魔の力は絶大であります 、必ずお役に立てると思います。 ありがとう ジヴァ様、弟たちをお願いします 彼らは、剣術もまだまだで、ございます。 どうか、戦で鍛えてやってください。 『それでは聖女様参りましょう』 ゴーシェナイト先導を任せたぞ 承知いたしました、ジヴァ様。 途中までは馬車で参ります ピッチカート様と ペイシャク王子とクルーク王子は 馬車の中へ、私が御者致します。 スピカとイプシロン は後方を頼む かしこまりましたジヴァ様。 皆は馬車を囲みながら移動して まずは山越えの道のり… それは長くて険しい旅の始まりでした… ◇◇ベクルクス王国◇◇ 国王 アルデバラン 王妃 サリヤス 王子 ヘイロー(長男) ペイシャク(二男) クルーク(三男) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 聖女 ピッチカート ??? ジヴァ 双子の女魔剣士 スピカ イプシロン パワー戦士 ゴーシェナイト 魔物族 ペル魔(ジヴァの元戦友) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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