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鶴姫旅館のレストランで
僕達三人は鶴姫旅館のレストランに未来から来たと言う三人と一緒に向かった。
「純和風のお洒落なレストランここでヒントが?」綾は周りを見回した。すると綾はある事に気がついた。
隣の部屋はこのレストランとは全く違うお洒落じゃない団体客向けに机と椅子が並べてあるだけの喫茶店ここのレストランは洒落てるのに。
女将さんここと隣のカフェをくっつけて純和風カフェにしてこのレストランと同じように隣も造り変えて一部個室の部屋も作るんです」僕は言った「他が団体客相手ならここは個人客相手にしましょう。もし本当にバブルが弾けたら団体客は今みたいに泊まりに来るのだろうか?」と僕は自分の両親の力を借りて鶴姫旅館の今の女将を説得して鶴姫旅館を建て替える事に納得してもらった。
あれから数年、僕は未来から来た女将が言った通り大きな賞を貰い。忙しい毎日だったがお客様の笑顔が何より嬉しかった。
そして未来から来た女将が書いた手紙の年になった。
その時、真斗と竜馬から電話があった
「すぐニュース見ろ、早く」僕はテレビでニュースを見た。「緊急速報です。鶴姫旅館の女将とその従業員二人が鶴姫旅館のキッチンの厨房で自殺をしました」ニュースでは確かにそう言っていた
僕は「これは?どう言う事なんだ?僕達にあの時会いに来た時にはもう、あの三人は亡くなってたってことなのか?」
厨房に置いてあった手紙には「これで思い残すことはない」と遺書のようなものが置かれていたとテレビで放送されていた。
綾はその時、全てわかったような気がした。
きっと女将さんは他に悩んでいる事があったんだ。それが何なのかは僕にはわからない。
でも鶴姫旅館をバブルが弾けても繁盛させたいその想いだけが僕達のところに来たんだ。三人の想いだけが。魂だけが。
僕達に会いに来た時にはあの三人はもう亡くなっていたんだ。
僕は電話で竜馬と真斗にそう話した。
三人は「それって?あの時僕達と話したのは?
ゆ、う、れ、い?」
三人は「そ、そういう事になるな」
そして僕は竜馬と真斗から言われた。
「綾お前、幽霊から仕事の依頼されたんだな」
僕はその言葉を聞いて「ぞく」っと鳥肌が立っていた。
完
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