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君に捧げる最後の夏
「「「いったれ!!アスカー!!!」」」
皆が私の名前を叫ぶ。
心臓が跳ねるように鼓動する。
口の中は乾いてざらざらする。
この大会が終われば、私の夏は終わる。
オンユアマークス。
パンッ!
合図とともに私は走る。
リコが出した記録に追いつくには、
私のベストタイムを5秒縮めなければならなかった。
800m。
私の青春を全て費やしたトラック2周分の距離。
リコに勝ちたい。勝たないといけない。
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