君に捧げる最後の夏

1/9
前へ
/9ページ
次へ

君に捧げる最後の夏

「「「いったれ!!アスカー!!!」」」 皆が私の名前を叫ぶ。 心臓が跳ねるように鼓動する。 口の中は乾いてざらざらする。 この大会が終われば、私の夏は終わる。 オンユアマークス。 パンッ! 合図とともに私は走る。 リコが出した記録に追いつくには、 私のベストタイムを5秒縮めなければならなかった。 800m。 私の青春を全て費やしたトラック2周分の距離。 リコに勝ちたい。勝たないといけない。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加