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さて、この手紙を読んでいるという事は、僕は既に亡くなっているのかな?
この手紙には、陽香に伝えてたいことが3つ書いてある。良かったら、最後まで読んでね。
じゃあ、まず一つ目に伝えたいことは、ズバリ!周りの人達に感謝を常にしていって欲しい。僕はこれが出来なくて後悔しているから、陽香には叶えてほしい。
二つ目は、自分の命を大切にして欲しい。世の中には、僕みたいに生きたくても生きれない人がいる。だからこそ、陽香には生きて欲しい。くれぐれも自殺なんてしないこと!
最後は、あまり僕の事を引きずらないで欲しい。僕のことを思ってくれるのは嬉しいけれど、それで陽香がいつまでも前を向けないのは僕も不本意だからね。
というわけで、この手紙を読んで、少しでも前を向くことに繋がったなら幸いです。これからの陽香の幸せを心より祈っています。
月宮真
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「──── っ」
私はこの手紙を読んで、どこか胸があたたかくなっていくのを感じた。
そして私は首に真くんの首飾りをつけて、便箋をポケットにしまい、家に向かって駆け出す。
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