「今日、僕の命が終わってしまっても───」

6/6

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
元より今日までしか生きられない人間だ。最後くらい誰かの為になりたい。そう思いながら僕は抑えつける力を強める。 それから少しすると、サイレンの音が聞こえてきて警察が突入してくる。そして強盗を捕まえるのを見届けると、陽香が僕を抱き抱える。 陽香が無事だったことを確認すると、安心して意識を失いそうになる。だけど多分この出血量だ、僕は多分ここで死ぬ。そう思った僕は最後に、 「陽香……愛してるよ──── 」 そう告げて僕は意識を完全に失った──── ─────────────────────────────────── 次の話で完結です
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加