エピソード3 男だらけ?!

1/1
前へ
/10ページ
次へ

エピソード3 男だらけ?!

僕が、激しく動揺していると、家の奥から、背の高い細身で眼鏡を掛けたイケメンな男性が現れた。 「冬美! 最初から何やってるんだ!」 そう、その男性は怒った。 しかし、冬美と呼ばれた、僕の股間を掴んだ男は、笑った。 「だってよお、ちっこくて、かわいいから、あそこも、ちっせえのかと思って。春美にい」 う、うん? 冬美に、春美? えっ?! も、もしかして……?! 僕がまたもや、動揺していると、綺麗な顔立ちの男が二人、家の奥から出て来た。 「やあ! 君が、本郷タケシくんだね」 背の高い、ファッションモデルのようにおしゃれな男が言った。 「そうみたいだよ、夏美」 そう、眼鏡の春美が伝えた。 すると、これまた、もう一人の美形の髪が目にかかった物憂げな男が、笑って言った。 「本郷タケシって、仮面ライダーと同じ名前じゃん。ははは」 「秋美、いきなり、失礼だよ……しかし、確かに笑える」 眼鏡の春美が、大きく笑った。 僕は、やっと分かった。 四姉妹ではなく、な、な、なんと、男ばかりの四兄弟だったのだ、と……。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加