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エピソード3 男だらけ?!
僕が、激しく動揺していると、家の奥から、背の高い細身で眼鏡を掛けたイケメンな男性が現れた。
「冬美! 最初から何やってるんだ!」
そう、その男性は怒った。
しかし、冬美と呼ばれた、僕の股間を掴んだ男は、笑った。
「だってよお、ちっこくて、かわいいから、あそこも、ちっせえのかと思って。春美にい」
う、うん?
冬美に、春美?
えっ?!
も、もしかして……?!
僕がまたもや、動揺していると、綺麗な顔立ちの男が二人、家の奥から出て来た。
「やあ! 君が、本郷タケシくんだね」
背の高い、ファッションモデルのようにおしゃれな男が言った。
「そうみたいだよ、夏美」
そう、眼鏡の春美が伝えた。
すると、これまた、もう一人の美形の髪が目にかかった物憂げな男が、笑って言った。
「本郷タケシって、仮面ライダーと同じ名前じゃん。ははは」
「秋美、いきなり、失礼だよ……しかし、確かに笑える」
眼鏡の春美が、大きく笑った。
僕は、やっと分かった。
四姉妹ではなく、な、な、なんと、男ばかりの四兄弟だったのだ、と……。
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