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エピソード5 美形な夏美と秋美
そこへ、夏美と秋美が来た。
二人とも、驚くほど美形である。
学生モデルをしている夏美は、外国人並みのプロポーションで、ひと目で、普通の人ではないのが分かる。
手足が長く、肩までのロン毛が、美しい。
一方、秋美の方も、綺麗だが、前髪がけぶるような瞳にかかった、物憂げな美青年だ。
その秋美が、春美に言った。
「春美にい、今日、彼氏が来るから」
「ああ、分かった」
春美が、普通に答えた。
えっ?
彼女じゃなくて、彼氏?
どういうことだ?
友達のことか?
僕が、きょとんとしていると、夏美がその長い手を伸ばして、僕の頭を撫でた。
「タケシ、僕ら兄弟は、みんな、同じなんだ」
「えっ?」
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