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背後からは相変わらず激しくドアを叩く音と警察の声がする。
ベランダの下は砂利石が敷き詰められていた。隣のアパートとの境界線にはブロック塀があったものの、人一人分ぐらいの隙間がある。
すでに田吉はその隙間を縫って走り出していた。
背後ではドアを叩く音が変わり、ドアをぶち破ろうする音がした。
北郷は意を決して下へ飛び降りた。
北郷は砂利の上に着地した。
つま先から膝下まで一気に痺れがきた。痛みを堪えてなんとか一歩踏み出し、田吉とは反対の方へ進んで行った。
(続く)
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