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 5年ほど前に都内で開業した「ひかり皮膚科クリニック」を経営しており、凛のアトピーが酷かった際に、よく診察を頼んでいたものだ。小学校に入り、近くに新しい皮膚科クリニックが出来たことで、このところは長谷部のクリニックに行っていない。また来ないか、という誘いの電話だろうか、と頭に(よぎ)る。 「おはよ、どうした?」 『いや…昨日の夜、ウチの新しいパンフレットメールで送ったんだけど、見たかな、って思ってさ』
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