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ベットに寝転がりマンガを読んでいたけど、全然面白くないから部屋の隅に放り投げた。なんだか身体もだるいし、全然自分の身体の気がしなかった。ずっとだらだらしていたからだ。そういえば、いつからだらだらしてる。いつまでだらだらしてる。好きでだらだらしていたのに、そんな自分に腹が立ってきた。
「なあ、俺、このままでいい?」
台所にいた母ちゃんに聞いたら、母ちゃんは包丁を持ったまま目を見開いた。
「は? 孝史、急に出てこないで。もうちょっと待っててくれる」
母ちゃんはぶつぶつ言いながら、またご飯の用意を始めた。仕方ないので俺はご飯が出来るまでリビングで待つことにした。しばらくすると、父ちゃんが仕事から帰ってきた。
「なあ、父ちゃん、俺、このままでいいのかな?」
帰ってきた父ちゃんが俺を見ると驚いて、「なんでいるんだ」と、怒った。またまた仕方ないから、とりあえずご飯が出来るまで待った。とりあえずみんな黙ったまま、黙々と肉じゃがを食べた。美味しかったけど、久しぶりに家族と一緒に食べる食事は、なんだか恥ずかしくて、リラックスして食べられなかった。
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