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「あっ! いたいた! やっと見つけた!」
暗い部屋の片隅でうずくまっていた僕は、甲高い声と共に飛び込んできた眩い陽の光を、怪訝に睨みつけた。
薄暗く小さな部屋の一角が、僕の世界の全てだった。何も起きない寂しさはあるが、何も起きない安心もあった。
その安寧を、彼女はことごとく壊していく。
「私、あなたに会いに来たの」
何度追い返しても、彼女はそう言って性懲りもなくやってくる。
彼女は、高校生だった。毎日毎日、陽の沈みかける頃に、制服を着たままやってくる。
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