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第九章 涙花の幸福
とても幸せなひとときを過ごしてしばらくその余韻に浸っていた。
そしてあの夢のような時間を経験してから私の世界は変わった。
「涙花、よかったなぁー!」
「えっ」
翌日、朝食の支度をしているといっちゃんがもの凄い勢いでリビングに入って来た。
「おまえがいなくなった時は心配したけど全部蒼さんの計画だったって知って安心したんだよ」
「……いっちゃん、それ、何の話」
『おはよう』の挨拶もそこそこに二日ぶりに会ったいっちゃんのテンションが高くてビックリした。
そしてそれ以上にいっちゃんの言っていることの意味不明さに頭を傾げる。
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