第二章 涙花の驚き

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第二章 涙花の驚き

急に私の前に現れた男の人は姿形だけ見ればまるで(王子様?!)と思ってしまうようなカッコいい人だった。 「……あのさ、其処、汚いと思うよ」 「へ?」 やっと笑うのを止めた男の人が急に声のトーンを落として囁くように呟いた。 「地面に直接座るの、君の常識?」 「……」 そこで初めて気づかされた。地べたに直接座るのは此処ではおかしいのだということを。
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