冬だけがトクベツ

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貝斗の視線が熱すぎて、 いまが、冬であることを忘れそうなぐらい。 (............っ、ドキドキして、心臓が痛いっ、) 心の中でそう思って、俯いたとき。 「千夏。そこまで馬鹿じゃねーから分かるだろ」 心を見透かしたように言う貝斗。 「〜〜っ、わ、かる、けど、」 でも、許されるハズななんかないのに。 (どうして?どうして貝斗は............?) そう思ったのと同時。 「俺は千夏がいる冬だけがトクベツ。 俺の人生には、ずっと千夏が必要なんだよ」 降ってきたのはまるで..................... ──────プロポーズのような言葉。 「〜〜っ、私にだって、貝斗が必要だよっ、」 (伝われっ!)って思いながら、 〝同じ気持ち〟であることを伝えると。
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