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男だらけの会社で社内恋愛は禁止です!①
駅で彼女とケンカして、突きとばされ、線路内に落ちかけた直後、電車がきて即死。
目覚めたのは、よりによって、その彼女がプレイしていたBLゲーム「男ばかりの会社で社内恋愛は禁止です!」だった。
そう、この彼女が一癖も二癖もあって。
ラブラブだったとき、なぜか、プレイするのを隣に座って見せられたのだ。
そのころは、彼女にぞっこんだったので、請われるまま、十八禁のエッチシーンまで鑑賞。
まあ、おかげで、ゲームには詳しい。
題名のとおり、この会社には「社内恋愛禁止」という謎の規則がある。
BLの世界ならではのフザケタルールであり、一応、理由としては、先代の社長が、男のハニートラップにかかって、イタイ目にあったかららしい。
といって、BLの世界にあって、男がたむろする会社で、なにも起こらないわけがない。
ゲームでは(彼女がビッチなプレイをしていたから)主人公のテッペイが、TPOもへったくれもなく、主要イケメンキャラと社内でアハンウフンやりまくり。
ただ、転生したこの世界では、テッペイは指導係の先輩一筋の揺るぎなき両想い。
あまりに、つけいる隙がないからか、主要キャラは、ほかの男の争奪戦をおっぱじめる事態に。
そのターゲットになったのが、まさかの、テッペイの友人の一人にして、モブBの俺。
なんと、転生して半日で、飢えた獣たちに狙われていると気づく間もなく、食い散らかされてしまったもので。
倉庫の整理を、主要キャラの犬定(いぬさだ)と、二人きりでしていたとき。
犬定は後輩であり、くるくるパーマに、くりくりの瞳、従順で健気。
名のとおり、見た目も性格も犬のように愛らしく、ゲーム中では、たまにテンションがあがると、三角耳とふさふさ尻尾を生やしていた。
癖が強い主要キャラのなかで、比較的、平凡であり無害そうに思えたから、すっかり油断をして。
転生したばかりで、頭を混乱させていたし、変に肩に力をいれていたからか。
まだ二十代というのに、重いものを持ちあげたとき、生まれて初めてのぎっくり腰。
抱えるダンボールを落とし、棚を手でつかみ硬直。
すこし体を揺らすだけで、激痛が走る予感がし、息をつめて身動きができず。
段ボールの落下の音を聞きつけ「どうしたんですか!?」と駆けつける犬定。
その声も腰にくるようで「じ、じつは、腰をやってしまって・・・」とすぐに白状。
抱きつきそうな勢いだったのが、急ブレーキを踏み「え!?あ!?ぼく、どう、すれば・・・!」とおろおろするのに「今は動けそうにないから、しばらく静かに、ようすを」と。
「おまえは仕事、つづけてろよ」と云おうとして、犬定が俺の背中をじっと見ているのに気づき。
「先輩・・・」と曰く。
「ズボンのお尻のところ、割れ目に沿って、きれーに破けちゃってます」
そういえば、やけにズボンがきつかったんだよな!
とんでもない状況に陥って呆気にとられながらも、どうにか会社にナジモウと励んでいたから、ズボンのことまで気が回らなかった!
コントのようにズボンを破いたこと自体、まあ、男だし、さほど恥ずかしくはなかったが、引っかかるのは、犬定の反応。
腰に響きそうで、顔もかたむけられず、目の端でしか見れないとはいえ、こういうときはスナオに笑うか、先輩に気を使って、フォローをするところ。
どうも、尻を注視したまま口をつぐんでいるようで「なんなんだよ」と聞こうとしたところ「あの、先輩・・・」とどうしてか声を震わせて。
「べつに先輩の下着にケチをつけるわけじゃないですが、その・・・Tバックを愛用しているんですね」
転生して半日経って、俺もはじめて知ったわ!
だって、転生したのを嘆く暇もないほど、ヨウシャなく仕事を押しつけられて、トイレにいけなかったし、下着を意識するヨユウなかったからな!
モブBのくせに、個性的な下着をつけて、フラグが立つような秘密を持つんじゃねえよ!
誰にともなく、がんがんクレームしていたところ「先輩・・・」と熱っぽい吐息と、かちゃかちゃと金属音、そして、ジーと聞きなじみのある音が聞こえて・・・。
「ジッパーを下している!?」とはっとする間もなく、うしろからそっと抱きしめられた。
「ひっ・・・!」とちいさい悲鳴をあげたのは、いわした腰を心配してと、尻に生の固いあれが当たったから。
思わず顔をふりむければ、目と鼻の先で犬定が首を嗅ぎながら、俺の胸や腹を手でごそごそ。
犬の三角耳を生やして、おそらく、ふさふさ尻尾を振りながら、顔を真っ赤に息づかい荒く、完全に発情モード。
「は、はあ、はあう、せ、せ、せんぱ、俺、も、がまん、できなあ・・・」
首に噛みつき、Yシャツのうえから乳首を爪でかりかりして、ズボン越しにちんこをワシヅカミにし揉み揉み。
おまけに、ぎんぎんの生ちんこを俺の股にいれて、しきりに擦りつけ、これでは犬のマウンティン。
まさに、犬定は三角耳をはやして、遮二無二、腰をへこへこしているし。
大の男が大の男にマウンティングされるのはマヌケなようで、恥ずかしくもあり、でも、さっき勢いで振りむいた顔がもどせなくなって、犬化して盛ってくる後輩から目を逸らせない。
腰にくるのをオソレ、体を揺らさないよう努めながら、BLの呪いなのだろうか・・・。
異性とブナンなエッチしかしてこなかった俺にして、身動きがとれない状態で、男にイタズラされては、はあ、はあん、あん、だ、め、だめえ、犬定あ・・・」と興奮しまくりのヨガリまくり。
股間は男の弱点だからしかたないものを、まさか乳首に快感が走ってはやまないとは。
引っかいたり、弾いたり、押しつぶしたり、爪でイジメられるのに「や、やあ、やあん、あん、あん、ああん」と喘ぎを抑えきれず。
いつも、立ちあがりが鈍いはずが、胸と股間を揉まれて、すこしもせず、ズボンを張りつめ、じんわり湿らす。
感度良好な反応に、犬定は調子に乗って「せんぱ、の、ちん、ぽお、ちんぽ、こんな、お股、びしょびしょ、かわい・・・」とにぎりこんで、ちゅくちゅく!しこしこ!一気にイカセル勢いで。
さらには、だ。
せっせと素股する生ちんこが、破れたズボンから覗く肌に、かすめるのに「ふああ・・・!」とぞくぞくして、尻の奥が疼くような。
BLの世界の住人になると、漏れなく、こんな狂った体質になるのか!?
だめだめあんあん、ブザマな乱れように、死にたいほどの恥を噛みしめながら、せめて瞼を閉じて、犬の耳を見ないようにしたのが。
股に挟む生ちんこが不穏なウゴキをしたに「ひゃあ、ああ!?」と目を見開く。
腰を引いて、生チンコを退けるかと思いきや、Tバックにもぐりこんできたのだ。
尻の奥まで入りこみ「俺、ワルイ子・・・も、ムリ、はあ、は、ね、先輩・・・?」としおらくお願いしつつ、プードル感はどこへやら、肉食獣のように目をぎらぎら。
「ば、だめ・・・!」と泣き叫ぶもムナシク、Tバックをずらしたまま「生ちんこ、いっきまーす!」とばかり突撃。
と同時に、乳首をつねられ、絞りだすようにちんこをシコられ「ふあにゃあああああー!」と射精。
ほんらい、未経験の男が、尻をほぐしもせずに、男根をすんなり飲みこないはずが。
大歓迎とばかり、丸々咥えこんで、これまでしてきたエッチより、はかり知れないほどに勝る快感に、身を焦がすなんて。
本能に衝き動かされるままに、暴走しているような犬定は、もちろん、俺をイカセタだけで満足してくれず。
三角耳をぴんと立て、きっと、ふさふさ尻尾も盛んに振りながら、交尾するかのように、わき目もふらず腰を打ちつけて、ずちゅぽん!ずちゅぽん!ずちゅぽん!ずちゅぽん!
「はあ、は、は、ああ、せんぱ、鳴き声、ふにゃあ、って、かわい、聞いただけで、イッチャ、そう、だ、った・・・。
あ、あう、く、くあ、ご、ごめ、さい、せん、ぱい、俺、腰、へこへこ、止め、られ、なくて、は、恥ずかし、けど、先輩、の、中、やば、超、エッチ。
せんぱ、犬、畜生、に、犯され、てる、みた、で、かわいそ、で、かわいい・・・」
おまえこそ、かわいい顔をして「犬畜生に犯されて」とは、なんと辛らつな。
まんまと煽られて頬を熱くしたものを、涙目を閉じたくても閉じきれず、揺れる三角耳を見てしまい。
「ば、かあ、やめ、ろ、かわい、なんて、おまえ、が、プー、ド、ああ、あ、あ、あ、あうん!小型、犬、くせに、ばか、おっき、すな・・・!ふあ、あう、ど、して、犬に、犯され、屈辱、的、なのに、こんな、ひいん、やあ、だめ、やだあ、犬の、ちんこ、きもち、なんて・・!やん、やあ、らめえ、犬に、中だし、され、ひいん、あふ、ら、らめ、らめ、らめえええ!」
転生して一日目も終わらず、異性としかエッチしたことない俺が、あっという間に尻を開発されて、三回もイってしまい、後ろの口から、溢れるほどの精液を飲まされて。
どうしたら、この一筋縄でいかない捻じまがりまくった世界で、尻を守り通せるか、考える時間もくれず・・・。
というか、社内恋愛禁止の会社で、コワイモノ知らずな後輩に犯されたあと、あらためて意識して、まわりを見たなら、悟ってしまった。
犬定だけでなく(社長の息子、吉太郎以外の)主要キャラすべてに俺のォケツがロックオンされていることに。
主人公が恋人に一途なことで、ゲームの呪縛から解かれたらしく、代わりに、どうしてか、モブBの俺なんかにお鉢が回ってきたようで。
ゲームの神様のご意思は謎でしかないが「だったら、俺もイヌサダと結ばれたことにすれば、一抜けできるんじゃ?」と考えた次第。
翌日から、隙あらば、犬、ではなく、イヌサダがマウンティングしてくるのに「十人以上のキャラに輪姦されるよりマシ」と妥協して、つきあってやったのだが。
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