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男だらけの会社で社内恋愛は禁止です!②
犬定が盛ってくるのを、背に腹はかえられないと、股をひらいて受けいれつづけて三日。
相かわらず、主要イケメンキャラはアプローチしてくるものを、犬定のように襲いかかってはこず、ぎっくり腰を発症するなどのエッチイベントも起こらず。
それにしても、いくらイタミや不快感がないとはいえ、犬に犯される錯覚がするエッチに慣れることはなく。
「どの口が」とツッコまれそうなほど、あんあんヨガりつつも、どこか上の空。
「やだ、俺もう、異性を抱けない体になっちゃった・・・!」とまで、まだ追いつめられていないし「輪姦されないためにも、犬定と一生を添い遂げよう」と覚悟がしきれないし。
できたら、ゲームのBL要素必須の包囲網から、逃げだせればいいのだが・・・。
相かわらず、社内恋愛禁止なんてクソ食らえとばかり、給湯室で犬定がフェラをしだしたのに、冷や冷やしながら、あんあん腰を跳ねて、現状の打開策を考えていたところ。
閃いたことには「そうだ!むしろ、ばれてクビになればいんじゃね!?」と。
ゲームの舞台は主にこの会社。
会社外の描写はほとんどないに、BLの呪いこと、ゲームの影響力が及ばない可能性が。
といって、社内恋愛禁止の社則を破れば、クビだけで済まされず、醜聞が広まり、転職先が見つからないかも。
それならと、モブAの課長に、犬定にばれないよう辞表届を渡した。
もし、辞表届が受理されなければ、もうニドト会社にいかず、高跳びすればいい。
貯金額からして、引っ越しして、しばらく働かずとも、なんとか暮らせそうだし。
よっし!これで(なんでもBLにしたがる)ゲームの独裁からオサラバできて、平凡で健全な人生を送れるかも!
辞表届をだして、浮き浮きしていたのが、その三十分後、課長から「社長がお呼びだ」と。
この会社の社長といえば、主要キャラの一人で、クールビューティーにして「鬼畜ネクタイ」と呼ばれるほどの、どエスのキングオブキング。
あだ名の由来は、部下を諌めるとき「乱れているぞ」とネクタイに手をかけ、そのまま首を絞めつけるから。
「俺、なんかやらかした?」「辞表届だしたから?でも、なんで?」と震えあがって社長室にいくも、ネクタイでぎりぎり首を絞められることはなく。
開口一番、問答無用とばかり「座れ」と命じつつ、自らコーヒーとお菓子をふるまってくれ「課長から聞いた」と本題に。
「きみは会社に不可欠な、重要な戦力だ。
もし、今の待遇が不満なら、きみが望むとおり、わたしの一存ではからおう」
思いがけず、情熱的に引きとめられ、拍子ぬけしたのと、甘いものに目がなかったから、つい、お菓子に手を伸ばしてしまい。
美味な高級菓子を堪能しながら「さて、どう、気分を害さないよう、意志を貫くか」と頭をフル回転させていたのが、いつの間にか、意識が途切れて。
瞼を跳ねあげると、地下室なのか、真っ暗な部屋に。
明かりは床に置かれた行灯だけで、仄かな明かりに照らされる俺は、真っ裸。
仰向けになって、手と足を広げ、足首と手首が金具で固定されている。
バッテンの形をした木にハリツケになっているらしい。
今にも拷問を受けそうな格好に「ぎょええええええ!」と仰天する間もなく、暗闇から、ぬっと人が現われたのに絶句。
だって、社長が女王様の格好をして、ピンヒールをかつかつと闇に響かせていたから。
クールビューティーだから、似合うけど!
違和感なくて着慣れているのが、むしろ、おぞましいけど!
「モブB、おまえを許さない・・・・許さないからな!
会社を辞めるなんて、冗談でも口にするなんて、万死に値する!
自分がだれのモノなのか、あらためて分からせるために調教しなおしてやる!」
手に鞭をびしびし当てて、吠えたてたなら、ぶん!と振りあげて。
乳首をばしり!もう片方の乳首も、ばしり!
ほんらい、激痛が走るはずが「ふひいい!あふうん!」と鼻にかかった喘ぎを漏らし、丸見えのちんこを、びんびんにフル勃起。
恥ずかしげもなく、チビッたように、先走りをとろとろと。
熱くて痒い乳首を、鞭の固い先で、ぐりぐりイジメられて「あう、はう、はあん、あん、ああん・・・」と腰をふりふり、お漏らしで股をびちょびちょに。
「おまえのような、悪魔に魅入られるような、よこしまな淫乱を、わたし以外、だれが愛でてやるというのか?
なんだ?わたしより、具合のいいセフレでも見つけたのか?」
「ちが、ちが、い、ま・・・・!」と首を振るも、鼻で笑われて、いつの間にか持っていた、蝋燭を掲げてみせて。
炎が揺れるそれを、まさかのまさか、ちんこに向かって、かたむけやがった!
溶けた蝋が滴って、ちんこを直撃。
が、火傷を負ったようなイタミはゼロで、その代わりにすさまじい射精感がこみあげ、たまらず「うひいああああああー!」と射精、ではなく、空イキ。
BLの呪いが、俺の体の芯まで染みついているらしく、そのあとも熱熱の蝋を垂らされて「ああ、だめえ、だめえん!きもち、よすぎ、て、ふへはにゃああああ!」と精液を一滴も漏らさずにイキまくり。
乳首を鞭でイタブラレルのも相まって、無尽蔵に溢れる快感を持て余し、もうコワいほど。
「ああ、ああ、あひゃひいいいい!や、やあ、ど、して、こんな、あ、またあ、ふにいいいい!だめ、も、俺、変、ああ、あん、あん、ああん、んああああああ!やあ、やだ、やだあ、俺の、体、こんな、おかし・・・!あう、あ、こわ、こわい、こわい、よお・・・!」
「こわいこわい」と子供のように泣きじゃくると、さすがに哀れんでか、鞭と蝋燭での愛撫をやめて、ため息。
「そう、きみは、身も心も欠陥だらけで、いかれているのだよ。
生まれてからずっと、苦悶してきた、わたしのようにな・・・。
社長の息子ながら、ふさわしくない悪癖を持ち、だれにも明かせず、孤独に生きてきたのだ。
でも、同じ人種のきみ会えて、生まれてはじめて、寂しくないと思えた。
・・・だから、どうか、わたしを見捨てないでくれ」
ばりばり女王様の格好で、がっつり拷問プレイしていたくせに、急にしょぼくれた犬みたいに、しおらしくなるの反則じゃない!?
と思いつつも、まんまと胸をきゅんとしてしまい「わ、分かり、ました・・・」と。
「お、れ、俺、ずっと、社長、のもとで、働き、ま、から・・・」
本心ではなかったが、この流れからしての妥当な答え方をして、とにかく、拷問プレイの快楽地獄から抜けだしたかったのだが。
目に溢れていた涙をひっこめたと思えば「口だけなら、どうとでもいえるな」と冷酷な女王様の顔つきに逆もどり。
ぞっとして、蛇に睨まれた蛙のよう、身をすくめると、鞭を捨てた社長は、足の拘束だけ外して。
「ああ、やっぱり、そうね!」と覚悟をしたものを、そのまえに一手間。
剥きだしにした、自分の息子に蝋を垂らして「う、くう、ふう・・・!」と呻き、準備万端とばかり、俺の尻にセット。
「しゃ、しゃちょ、それ、だけ、は、それだけ、は、おやめ、を!」と泣き叫ぶも「わたしがいないと、生きられない体にしてやる!」と蝋まみれの熱熱ちんこを、ちゅぼおおおん!と尻に一気飲みさせやがった!
アダルトビデオのチープなセリフのようでも、社長が口にすると洒落になりやしない。
実際、ちんこをじゅっぽっじゅっぽ咥えこんで、狂ったようにヨガル俺の体は、どんどん俺の体でなくなっていくような。
「ああ、あああ、あひん、あ、あつ、あつい、ど、か、どうか、社長お、おやめを!俺、こんな、知った、ら、もう、ほか、やつに、勃たな、あにゃああ!ああん、ああん、ああん、ちが、ます、ほか、男と、エッチ、した、じゃ、ああん!おっき、しな、でえ!だ、めえ、らめ、です、名前、いえな、あ、あ、あ、あひい、ああ、あ、あつ、はげ、し・・・!どうか、どうか、許し、て、おやめ、しゃ、ちょ、しゃちょ、しゃちょおお!ひゃいああああああ!」
どうやら、会社を辞めて、執念深きBLの神の支配下から脱するスベはないらしい。
それに、犬定だけとエッチしていても、ほかの男に食われる可能性があるとも思い知らされたし。
テッペイのように、心から思う恋人と結ばれないと、ゲームのシステムこと、BLの神は許してくれないのか・・・。
といって、運命の人として、犬定も社長もぴんことない俺は、まだしばらく、主要キャライケメンから尻を死守する日々を送らないといけなさそうだ。
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