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画面をタップして俺にイタズラしないで①
俺が今、はまっているのは魔法少女の育成ゲーム。
プレイヤーは魔法少女をスカウトして導く魔法の世界の妖精。
タイプの女の子を選んで、訓練や修行をさせ、戦闘では指示やアドバイスをし、お節介にプライベートのサポートもする。
魔法少女を強くするには戦闘も重要だが、十八禁のエロゲーとしての醍醐味は、精神が不安定にならないよう、処置をすること。
女の子たちは、それぞれ理由や目的があって、魔法少女として悪に立ちむかっているが、どうしても鬱憤をためこんでしまう。
「ほかの子は、青春を謳歌したり、恋愛をタノしんだり、夢を追いかけたり、輝いているのに、どうして、わたしは、だれにも知られず褒められることなく、一人血を流してウスヨゴれて泣いているんだろう・・・!」と。
不平不満が募って限界がくると、闇落ちして悪の組織にとりこまれてしまうに、たまにストレス発散をさせないと。
妖精から床上手のイケメンに変身し、濃密に愛しあって心安らかにさせるのだ。
スマホゲームにして、その手法は、寝そべる魔法少女、画面越しにその体を指でタップするという。
指の動かし方で「撫でる」「舐める」「揉む」など細かい種類の愛撫ができるし「服を脱がせる」「下着を脱がせる」の基本の操作プラス、課金して「言葉責め」「大人のおもちゃを使う」「緊縛する」「鞭を打つ」など特殊プレイも可。
おまけに、だ。
戦闘に負けたら負けたで、敵側になって凌辱ができるし、闇落ちしたならしたで、妖精の愛のパワーで救いだす、究極のエッチイベントが発生するし。
ゲームの内容やシステムは、そう目新しくないが、魔法少女のキャラデザと、画面をタップするときのリアクションと喘ぎが大変、気にいって、仕事と食事をする以外は、ほぼスマホを覗きっぱなし。
彼女がいるとはいえ、ゲームにはまってからは音信不通。
そりゃあ、不審がられて、家に押しかけられたもので。
浮気を疑ったらしいものを、俺の心が奪われているのが、よその女ではなく、CGの女の子だと知り、ほっと一息。
は、してはくれず。
「こんなの女性差別よ!」と金切り声をあげて、奪いとったスマホを窓の外に放った。
レアなオシオキプレイ中だったから、おじゃんにされて、俺はブチ切れ。
「ジェンダーフリーを主張するのはかまわんが、無害な人の趣味まで規制するんじゃねえよ!」
「はっ!そんなに女性の気もちが分からないってんなら、あんたも、画面の向こうの少女のように、ケダモノな男の食い物にされてみればいいんだわ!」
意識高い系のヒステリックな捨て台詞を吐かれて、彼女とは、それきりお別れ。
もちろん、スマホ代は弁償してくれず。
「なんて、ことがあってさあ」と居酒屋で友人に愚痴ると「そりゃあ、おまえがワルイ」とにべもなく。
ビールジョッキを突きつけて「なんだよお!ゲーマーのおまえなら、分かってくれると思ったのにい!」と面倒くさくからめば「そうだな」としばし考えこみ。
「画面をタップして、おまえの体にイタズラできるゲームなら、彼女も寝食も忘れて夢中になるかも」
結局、ワルイ冗談で返されたのに「なんでだよ!」とぷんぷんして、ビールを一気飲み。
そのあとも、やけになって酒を煽り、すっかり酔ってしまい、友人に家まで送ってもらってベッドにバタンキュー。
あらためて、彼女と別れたこと。
ではなく、レアなエッチイベントをプレイし損ねたことを悲しんで、枕を濡らして。
傷心を癒すため、ゲームをしたかったものを、そのまま泣きつかれて寝落ち。
もう、朝になったのか、眩さに目を覚ますと、そこは真っ白な室内。
俺のアパートの一室でなく、それでいて見覚えがあると思えば、ゲーム画面だ。
日日の戦闘で身も心も消耗しきって、鬱屈とする魔法少女に、妖精が処置を施す、つまり、エッチ専用の部屋。
で、膝を立てて仰向けになっている俺は、画面をタップされる側、魔法少女の立場に。
そのはずが、成人男性のままだし、魔法少女のセーラー服をモチーフにした衣装を着ながらも、スカートでなく、半ズボンだし。
なににしろ、こんな黒歴史になるような恰好を、画面越しに見知らぬ人に見下ろされるなんて冗談じゃない!
といって、逃げようにも、足を閉じたり開いたりだけで、ほかはびくともせず。
せめて内股になって、待ちうける過酷な運命に身がまえつつ、小鹿のように体を震わせていると。
「さあ、愛しきぼくの魔法少年。
日々の戦いで身も心もぼろぼろになった、きみを、今の一時だけ、すべてを忘れさせ、癒してあげよう」
そのスガタを見せずに、天井から声を降らす人物が。
おそらく画面を覗くプレイヤーであり、人に変身した妖精。
ゲームでは「床上手なイケメン」と説明されるだけで、顔を見せることなく、セリフも文字だけなのが、なるほど、口を利けば、なかなかのイケボ。
口調からして「甘やかすモード」らしく、ハードプレイを強いてこなさそうのに、ほっとしつつも「え、あ、いや、俺、男に癒されるのは・・・!」と慌てて、お断りをしようと。
が、間に合わずに、いきなり両乳首をくにくにくにくに!
俺も画面を指で連打して、同じように、おっぱいをつついたものだが、もちろん、されるのは初めて。
このごろ、自慰しかしてなかったからか。
見えないとはいえ、ヌクモリのある手で乳首をイタズラされて「ひゃあ!あう、ひ、あ、ああ、やあ、ああう!」と腰をびくんびくん。
加えて、ほかの指でもタップして、耳をしゃぶったり、頬をちゅっちゅしたり、首を舐めたり、肩を噛んだり。
熟練のゲーマーなのか、小賢しい指づかいをしやがって、ああーん!とまんまとその手中に。
「は、はあ、はあん、や、やあ、だめ、そんな、同時に・・・」と膝をくっつけて、太ももをすりすりしていたら、強制開脚。
股間の情けないざまを、きっと画面越しにご満悦に眺めながら、妖精のイケボを降らしてきて。
「あれ?しばらく忙しくてナオニ―をしていなかったのかな?
ためこんだのが膨らみに膨らんで、半ズボンがきつそうだね、かわいそうに・・・・。
ん?もしかして、おしっこを漏らしちゃった?染みがどんどん広がっていくよ」
「甘やかしモード」のわりに、笑いをこらえているようだし、いちいち物言いが引っかかるんだけど!?
心のなかでクレームしながらも「おしっこ漏らした」と指摘されれば、恥ずかしいし聞き捨てならない。
「ち、ちが・・・!おしっこ、じゃ、これは・・・・!」と訂正しようとするも「『これは』なに?」と含み笑い。
乗せられて、口を滑らせそうになったのに気づき、頬を熱くして、だんまり。
「いいんだ、いいんだよ、魔法少年、そんないじらしく、頬を赤らめ、もじもじしなくても。
強靭な敵をまえにして、命の危機を覚えれば、おしっこを漏らしてもしかたない。
パンツをびちょびちょにしながら、悪と死闘を繰りひろげる、魔法少年はなんと気高きことか。
ぼくが慰めてあげるときは、逆に心から安心しきって、おしっこをだらしなく垂れ流しちゃうんだよね。
いつも、緊張を強いられて、まともに、おしっこをできないのだろうから、今、思いっきり、お漏らししたらいいんだよ」
「は、はあ、あう、うう、だ、だか、ちが、って・・・・!て、いう、か、俺が、漏らし、やす、って、決め、つけ、な、あひ、あう、ば、ばかあ・・・!」
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