ゆるしてください

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 信じようとしない俺に、紫崎は顔を寄せて言った。 「なら、今日の夜証明してやるっ。あんたが嫌じゃなかったって事もっ、EDじゃないって事もっ 」 「へ……」  思いがけない宣言に、頭が真っ白になった。 「今日の夜、空けといて下さいね」  俺から離れると、紫崎はイラ付いた様子で強く会議室の扉を閉めた。  一人取り残され、閉じられたドアを眺めながら彼の発言を整理した。 (昨日は、俺を怖がった訳じゃなくて……体調で起たなかったって言ったよな? じゃあ俺に罪はないのか? というか、今日の夜、EDじゃないって証明するって言ってたけど……) 「………………えぇー!?」  一人、会議室で叫んだ。  地獄に落とされていた俺の気分は天国に返り咲き、テンション爆上がり。仕事モードに切り換えるまで、かなりの時間を要した。
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