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「たまに係長と会話噛み合わない感じするんですけど……会社とプライベートじゃ、キャラ違うんですか?」
「いや、そういう訳じゃないと思うけど……」
(全部じゃないけど、若干作ってる部分もあるからなぁ)
本性をカモフラージュする為と、人畜無害てアピールするのに好い人感は出してる。その方が何か遭った時の影響が少なそうだって、若い頃の経験で学んだから。
苦い思い出が頭に浮かんで、乾いた笑みを浮かべる。
眉間の皺は緩んだけど、紫崎には勘の鋭さがあった。
「酔ってないけど、今は昨日の感じに近いですよね。この状況、そんなに嫌だとは思っていないみたいだし」
「えっ」
座る俺の肩をポンと押して、ベットに倒した紫崎。這い寄るみたいに俺の上を跨がると、腰に巻いていたタオルを取った。
「っー!」
触ってもいないのに、紫崎のモノは大きく反り起っていた。昨日想像していたモノよりも立派で、腰が疼きそうになる。
少し顔の赤い紫崎は、俺を真上から見下ろして勝ち誇った様に言った。
「ほんとは、昨日みたいに触ってもらおうと思ったけど……昨日のキスとか、触ってもらった事思い出したらこうなった。これでEDじゃないって証明は出来たと思うけど」
「そ、そうなるな……」
紫崎の目的は瞬時に果たされ、俺はもうお役御免。
けれど、一生拝めないと思っていたモノを至近距離で見られただけで、十分にも感じられる。
見続けるのも悪いと思って視線を逸らし、彼が欲しいであろう言葉を紡いだ。
「それじゃあ、EDって言ったのは撤回する。けど……この後、紫崎はそれ静めなきゃならないだろうし……俺はそろそろ……」
「俺、言いましたよね。あんたが嫌じゃなかったって事も証明するって」
「え……っ!?」
また見上げたら、紫崎は俺の手首を掴んだ。そして、躊躇う事無く俺の手を自分のモノへと導き出した。
ぎょっとしている俺を見下ろしながら、紫崎は熱っぽい表情で荒く息を漏らした。
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