ねんがんのよる

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 そうしたら、紫崎は俺の中に埋め込んでいたモノをぐっと奥に押し付けた。 「ぉうっ!」  かと思ったら、紫崎の腰が引かれていく。  刺激がなくなってしまうのかと、一瞬不安に思っていたら。 「御褒美っ」 「ぇっ、っう!!」  彼のモノが内壁に強く衝突してきて、身体が仰け反った。律動も、最初の時よりも遥かに強く激しくなっていて。 「ぁあぁぁあっ!」     あまりの快感に、俺は叫び声に近い矯声めいた声を挙げていた。  それだけではなく、衝撃前の紫崎の表情があまりにも優しく、俺の瞳には魅力的に映った。  紫崎とは身体の関係だけで、気持ちについて意識したことはなかった。  それ以上求めるのはダメだって、心の奥底ではちゃんとわかっている。だから、考えるのは止めていた。  与えられる快感を今はただ受け入れて、紫崎の前で乱れて大胆に激しく感じる。それだけに徹した。  それからも紫崎の激しい攻めは体位を変えながら続いて、回数にすると四回。とても満足したけど、身体への疲労感は半端じゃなかった。
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