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熱くて甘い淫らな息遣いを感じつつ、膝を立てて座る彼の脚の間に潜った。
指で扱きながら舌で先端を濡らし、彼のモノにしゃぶり付く。
「ぁ、くっ……んっ!」
漏れる声と質量を増していく彼自身で快感を測り、焦らしたり攻めたりを繰り返した。
完全に反り起つと、彼は俺の肩を押して俺をベットに寝かせた。
交代を申し出る様に上へ跨がると、俺がした手順同様に俺を攻めた。
ただし、ひとつの手順を永く、執拗に、ねっとりと。
俺を焦らし、いじめて可愛がるみたいに、丁寧かつ激しく俺を征服していった。
「ぁっ、あ! んぅっ、むらさきぃっ、ぁあ!」
腰を揺らして蕩けていく俺の表情を鋭い瞳に刻みながら、激しく俺自身を刺激している。
もう質量は完全に大きくなっていて、欲も止めどなく溢れていた。限界で、早く中に入ってきて欲しくて、生理的な涙を流しながらねだった。
「もっ、もう、むりぃっ! ちょうだいっ! 紫崎のぉっ!」
首を横に激しく振って我慢の限界だと必死に訴えたが、彼は俺のモノから口を放さない。それどころか激しく吸い付いて、俺を終わりに導いた。
「んんぅっーーーー!」
身体をひくつかせながら仰け反り、搾り取られる感覚で俺は絶頂へと達した。
荒く呼吸する俺を紫崎は平然と見下ろし、指で口元を拭いながら喉を上下させていた。
「ぁっ、っ、はぁっ、いじわるっ」
額の汗を手の甲で拭い、恐くもない濡れる瞳で彼を睨んだけど、逆に睨み返された。
「逃げろとか言うからでしょ」
「だって、心配になるだろ……大事だから……」
息を整えて拗ねた風に言葉を発した俺を見て、彼は真面目な表情になった。そして、俺の頬を愛しげに撫でた。
「俺も大事だから……離れたりしない。変に心配しないで。皐月さんは……今まで通りでいいから」
彼の手付きに優しさや思いやりを感じて安心し、擦り寄ったが。
「……今まで通りは、難しそうな気がする」
「なんで?」
疑問できょとんとしている紫崎。
俺は後ろめたさで、ぎこちない表情を見せた。
「今までいろいろと我慢してたから……タガが外れて紫崎に甘えたり。変な暴走しちゃいそうで」
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