夏の終わり

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夏だぜ〜イエ~イ。 宿題なんてやってられっか〜! 今年の夏休みは今しかないっしょ! 友達と馬鹿騒ぎ〜! 貴重〜貴重〜貴重〜! 浮かれる僕たち。 ハシャグ僕たち。 宿題なんて後でガリガリ頑張ります! 約束します〜。 自転車乗って皆で見に行く夏祭りの打ち上げ花火。 ドッカーン腹に響き渡る打ち上げの音。 見上げれば夜空を彩る花火 「すっげぇ〜」異口同音。 打ち上げ花火と共に宿題の事なんかキレイに消えた。 祭りで屋台で何か買えば、あっという間に財布からお金が無くなってしてしまうご時世。 コンビニで買ったファ◯タとポテチを口に運びながらお喋りの華を咲かせる。 今年の夏休みは今しかないっしょ! 刹那の幸せを楽しんだ僕たちに未来はあるのだろうか? ある!ある!ある! 絶対ある! このまま家に帰らなければ何にも縛られないで過ごせて行けるだろう。 友達と広場で花火が終わっても何時間も話した。 子どもの僕たちは囚われることに不満を掲げるけれどその先に何があるのだろうと不安を考える。 「取りあえず我慢かな。バイトできる年齢になったらバイトして皆と暮らそうよ」 「んじゃ◯年後にはバイトできるよね? 」 「また皆で何処に暮らすか相談しようよ」 「この広場に集まろう。んで会議だな」 「だな」 夏祭りで突破口が見え、夏休み中も宿題もせず僕らは未来の希望を話し合った。 僕達の未来はピカピカで楽しいが待っているし作っていくさ。 夏が終わっても······。 秋になろうが僕らの希望は続いて行く。                【終】
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