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【3】Dom/Subユニバース。
――――――Dom/Subユニバース。
そう、この世界は種族いっぱいいるくせに……Dom/Subユニバぃぁぁ――――――ッスッ!!
わーああぁぁぁぁっ!!難しいバース来たァ――。――と、思っているひとは安心してくれ。
この世界の獣人Subは、Dom/Subよく知らなくてもきっと萌えるから。
にゃんにゃんにゃんにゃんこ萌え!猫耳しっぽの猫耳萌えな踊り子・俺が言うのだから間違いはない。
だから早速……行ってみよ~~うっ!
ようこそDom/Sub、ユニバあぁぁぁぁ――ッス!!
さぁ、まずここで踊る踊り子ちゃんについてだが。踊り子ちゃんたちは全てSub。そしてSubの男である。
そもそもここは男のSub限定のステージを売りにしているのだ。
もちろん女性のSubもいる世界である。コンビニにも一緒に行って帰ってきたもんね。女性のSubの踊り子ちゃんたちが踊るのを見たい場合は、隣のホールで楽しむことができる。
このクラブ・ステルラはSubの踊り子がキャストを勤めており、ホールごとに男性キャスト、女性キャストで分かれている。
これは客のニーズに合わせる意味も持っている。
ついでに内部では繋がっており、行き来もできる。Sub用の医務室は共用だしね。
さらには外見上は隣り合わせの別々の建物のように見えるから、入り口を男女キャスト別にも用意してある。
そしてSubの踊り子たちが舞う会場には、対となるDomの他にも、夜の街で踊るSubに興味を持ち、見に来てくれるSubや、DomとSubどちらでもないNormalがいる。
あとは稀少なSwitchも、もしかしたらいるかもしれない。
まぁ、いろいろ述べたが……Dom/Subユニバースの世界を代表する二次性は主にDom、Sub、Normalの織り成す世界観である。
そこにSwitchが入るともぉ~~っ、大変!どことどこがくっつくのかあぁぁっ!ドキドキハラハラな俺の腐男子脳はちょいと置いておこう。
年齢に関してはこの世界の成人年齢、18歳以上が望ましい。
明らかに子どもなら、さすがに歓楽街の交番に連れてかれる。
こう言うお店は未成年厳禁だかんね。健全に運営するためにも守るべきルールである。
先程のお巡りさんたちも歓楽街の交番に詰めているお巡りさんたちだ。
世界に日本の交番があるように、交番は異世界にもあったよ。ほんと、日本の交番すごいわー。もと日本人としても誇らしい、交番。
あぁ、それと客に関して補足な。客に関しては、問題を起こさなければ男女どちらでも構わない……が、本日はわりと男性向けのステージだ。男性Domは気に入ったSubがいれば指名してお試しPlayができるステージとなっているので。キャストの俺たちも相手は男性Domとなる。
女性Subを相手にしたい男性Domなら、隣のホールがオッススメ~~。
ここに来ている男性Domのほとんどは、間違いなく男色を好んだり、それを忌避しないDomたちだろう。むしろ、そのためのSubとの出会いを求めて来ているといっていい。
イエス、BL!いや、むしろMLかな……!?しかし、どちらにせよ……腐は、素晴らしい……!!
みんなも一緒に腐ろう、これ、世界が変わっても永遠に腐らないスローガン!!
そしてホールを回っていれば、ところどころで指名をしたいからとチップを渡すDomの客もいる。
時折Subの常連のお客さまから指名したいと冗談を言われることもある。
そして、「あぁ、いけない。指名したかったけどSub同士だった」とお互い苦笑していればーー。
「あの、ではPlayについての確認をお願い……しますっ!」
すぐそばでも指名を受け、Play内容の確認に移っているキャストがいる。
あのこはエルフの踊り子ちゃん。確か名前はーーリオくんだったよね。エルフらしい美青年。因みにエルフと言えば……おっぱい問題が出てくるよな。エルフは、でかいのか。それともつるぺたなのか……!!
リオくんはもちろんつるぺたでっす!だって男だからね!
ガチムチならばナイス雄っぱいかも知れないが、細身が多く筋肉がつきにくいエルフにガチムチ受けちゃんはそうそういないのだ。ふぐぅ……。ガチムチエルフ受けちゃん……俺はまだまだ絶賛募集中!
先日もオーナーに確認したが……未だ未発見であるあぅぅっ!ふぐぅぅぅ……っ。
因みに先程のエルフ女性のお巡りさんやSubの踊り子ちゃんたちは……セクハラになるので割愛しよう。
まぁ、何はともあれ、リオくんにも無事お客がついたようで安心……かと思いきや。
「はぁ!?俺は客だぞ!Play内容は客の俺が決める!何がPlay可能リストだ!俺はDomだぞ!この、Subのくせに!」
Domの客からGlareが放たれたのを、俺は感知した。周りのDomやSubの客も感じ取ったようだ。
Normalの客にはGlare効果がないが、さすがの雰囲気に何事かとざわついている。
「……きゃっ」
そしてそのGlareに、思わずリオくんがよろけて腰をついた。
はあぁぁぁっ!?Subに手をあげてGlare放つとか……なにやっとんじゃぁあぁあぁ――――――っ、ワレエェェェッ!!!
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