貝殻のネックレス

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「ねぇ、忘れてないでしょ。この『貝殻のネックレス』が僕と君を引き合わせてくれたこと。」 「これを君にあげて、このネックレスのおかげで、君と付き合えたんだ。」 「僕は、このネックレスがなかったら、君に告白する。勇気はなかった。」 「だから、このネックレスは僕と君を引き合わせてくれた大切なものなんだ。」 少年はまた、ギュッと………ネックレスを握りしめ……ぽつりと、呟いた。 「僕は、ずっとこの『貝殻のネックレス』を肌身離さず持ってるよ。」 「また君と引き合わせてくれるかもしれないから……ねぇ……」 「望夢(のぞみ)………」 深夜には、一人の少年の声と……………… ただ、波の音だけが聞こえた。
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