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それがどんなに、苦しくて惨めだったか分かる? 分かんないよね。お兄ちゃんには、人の心がないもん。
私が亡くなったことに気がつかなかったって、みんなの前で泣いていたぐらいだもんね。自分が私を殺したくせに自分のいいように解釈して生きてきた。
だから、許せなかった。ずっと、この日を待ち望んでいたんだよ。おばあちゃんには、悪いけどこのままずっと苦しんでね。
私の周りにも、お兄ちゃんの周りにも見えるでしょ? 今まで、お兄ちゃんのせいで亡くなってしまった幽霊たちが。
お兄ちゃんだけは、何があっても絶対に成仏なんてさせないよ。
ただ、一緒にいたかっただけなのに。だから、今度はお兄ちゃんが永遠に私と遊んでくれるようにお兄ちゃんの大事なものを一つ一つ壊してあげたんだよ。
――――私だけを見てくれるようにって。やっと、遊べるね?
お兄ちゃん
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