9月14日 ⑤

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9月14日 ⑤

久々にMRIに入りました 十何年か前 単に経験してみたくて MRIで 頭の映像を映し出しました 思いがけない結果で 少なからずショックを受けました が それはもう どうにもならないものなので 開き直って生活してきました 今回 経験して まず 感じたのは これは ある意味 未来派の音楽だな ということ 凄まじい音波が内臓まで食い込んで来る しかも 一定のリズムは続かず 妙な間をあけて いろいろな音が ランダムに転げ落ちて来る 時に激しく 荒行のように 木魚を乱打するような 狂おしいドラミングが続く その音に打たれながら 僕は ふと 血染めの聖教 の話を 思い出していました 親鸞聖人の教行信証を 命がけで守った 本光房了顕の話です 詳しく知りたい方は ネットで検索して下さい あの本光房了顕の生き方 死に方 ほど 鮮烈な命の在り方を 僕は知りません それはイエスキリストの命の在り方にも 匹敵する 非常に勇敢で慈愛に満ちた 人間の手本です 凡人は 相当に努力したところで そんな生き方はできないでしょう しかし 僕にとって その迷いなき信念は ある意味 命の目標でもあります もし このまま死んだとしても 僕は 思い残すことはありません なぜなら とりあえず今日まで 自分なりに できる限りの愛を 尽くしてきたと思うし 残された日々も 命を削っても 求められる事には応えるつもりです それが僕の生き方ですから 僕に万が一のことがあっても 僕の周囲の人々には お願いしたいのです 決して誰をも責めないで下さい 僕の病気は僕自身の監督不行き届きにより 発症したもので 誰のせいでもありません アイツは誠に自分勝手に 生きたいように生きて 死にたいように死んだ と 納得してほしいのです 僕は本光房了顕に 憧れている人間です 僕が守るものは 立派なものではないけれど 人は どんな人をも責め立てる権利などない どんな人をも愛する権利だけがある という信念を最後まで貫きたいのです MRIは そうした宗教的な熱情を 彷彿させてくれました(笑) なかなか不思議な音波たちに 感謝です♪
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