27人が本棚に入れています
本棚に追加
ありえない。
署内NO.1の腕を持つこの俺が、なぜ奴らの気配に気づかなかったんだ。
「そこにいろっ!」
妻に叫び、奥の部屋に転がり込む。
隠してある武器は三つ。
書斎、浴室、そしてキッチン。
ここからすぐに行けるのは。
書斎に飛び込み一つ目の武器をセットする。
時間が無い。
洗面所に滑り込み、手探りでマスクをつかんだ。
伏せたまま武器のスイッチを入れ、キッチンに向かって走る。
あと二十秒。
「伏せろっ!」
妻にマスクを投げながら、
俺は攻撃態勢に入った奴めがけて高性能スプレーを噴射した。
「今だ、やれっ!」
妻が最後のボタンを押す。
庭に飛び出した俺達は外からピタリと扉を閉めた。
タイムリミット!
バ●サンが一斉に作動した。
最初のコメントを投稿しよう!