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――――五年後。十九歳になった僕は、執事の資格をとり魔物討伐の際は自ら戦闘に参加して戦っている。
僕はリアム・フィリップスとなり、名実ともに彼と共に生きていくことが決まった。
背も伸びてブカブカだった執事服も、ちょうど良くなった。
僕的には嬉しいんだけど、ウォルターは少し残念そうにしてたけど。
あれから僕もウォルターも自分にできることを、精一杯に頑張って日々を生きている。それも彼が隣で笑っていてくれるからだ。
戦闘が終わって宿に泊まり、彼とキスをして幸せいっぱいな時間を噛み締める。彼の体温が本当に心地よくて、生きているって感じれた。
「リアム、お前は一生。俺のそばにいろ」
「はい。よろしく、ウォルター……」
僕に優しい瞳を向けるのは、冷酷な貴族の息子と言われているウォルター・フィリップス。
最初は、この世の終わりのように感じていた彼との出会いも今では運命だと感じるようになった。
彼に、今まで出会えた人たちに本当に感謝を伝えたい。彼と出会えて本当に良かった。努力して良かった。
あの時、彼に出会っていなかったら今でも自分のことが嫌いで仕方なかったと思う。これからも努力し続けるよ。
これからも、これまで以上に彼の隣で笑っていたいから。
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