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でも..............................
きみを〝好き〟なんて、
そんな小さな想いは隠すから............
「明日は〝聖なる夜〟のクリスマスだよ
鷹斗は、沢山の女の子たちを幸せにしなきゃ」
靴を履いて立ち上がると。
──────鷹斗に、笑顔でそう伝えた。
すると鷹斗は。
「..................まぁ、小さな夢だったし、」
小さくそう発したと同時。
──────ギュッと、私を抱きしめた。
そして........................
「〝でっかい夢〟、あるけど聞いてくんない?」
〝でっかい夢〟を強調して、
そっと、耳元で囁くように言う鷹斗。
でも、私は.....................
「............まずは小さな夢、ちゃんと叶えて。
その先で、いつか出会える日が来たら、聞く」
〝好き〟って気持ちを隠したまま。
いつかなんて、確証もない言葉で。
──────誤魔化すように別れを告げた。
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