聖なる夜、でっかい夢

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聖なる夜、でっかい夢

「............明日、だよね、」 「あぁ、明日だよ」 私、新美鏡花(にいみきょうか)は。 クリスマスの前日、 つまり、クリスマスイブに。 隣にいる、イケメンの男の子に声をかけた。 「...............緊張、してる?」 彼が、自信たっぷりの、 バンドマン、鳳来鷹斗(ほうらいたかと)が。 緊張するとは思えないけど、 冗談半分で、試しに問いかけると。 「............してるよ、緊張、」 ........................その答えは意外だった。 ほんの少し、手も震えてるように見えて。 ──────本心だってことが分かる。 だから、私はギュッと、 自分のこぶしを小さく握ると。 「大丈夫だよ、鷹斗なら」 たったひと言、丁寧に言葉を紡いだ。
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