2分の１クリスマス

緊張している様子の要人さん。

そんな要人さんが可愛くって...............

「ふふっ。そんなに緊張しなくてもっ、」

つい、笑い声を上げてしまうと。

「緊張するわ、馬鹿。緊張し過ぎて言えなくて、
先週、聖歌のことイルミネーションに、
ちゃんと誘おうと思って誘えなかったんだから」

急に、先週のことをネタバラシされた。

えっと.........もしかして..................

「孝彦さんが、
〝待ち合わせ〟って言ったのも.........？」

半信半疑でそう尋ねると。

「............っ、俺が誘えなかった結果、」

恥ずかしそうに答えた要人さん。

要人さんは、2つ年上だけど、
時々どこか、ヘタレなところがあって。

そこもまた、〝好き〟で。

この先も、ずっと一緒にいたいって思うから。

「いま、2分の1クリスマスでも、
いつか、私のことずっと貰ってくださいねっ！」

私はそう言って、未来を約束するように。

要人さんの頬に、
──────ちゅっと口付けを落とした。

fin.