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「...............え、うそ、」
「嘘じゃねーわ、」
私の目の前には、
ずっと、イルミネーションを見たかった人の姿。
──────要人さんがいる。
(じょ、状況が読み込めないっ、)
心の中でそう思っていると。
「孝彦も、門奈も、もちろん俺も。
この状況にうんざりなわけ。だから、計画した。
〝好きな人〟とクリスマスを過ごすために」
今の状況を、
説明するかのように話してくれた要人さん。
「......っ、夜過ごすなんて無理だと思ってたのに、」
要人さんとは、好き同士でも。
ずっと、クリスマスの2分の1だけ。
午前中だけしか、
一緒にいれないと思ってたのに...............
要人さんを好きになってから、
夢にまでみた、イルミネーションを見ること。
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