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「そういうつもりじゃなくて」 「それに他の子たちはお花屋さんとかケーキ屋さんとかまともな夢なのに何であなただけがこんな夢なの? 恥ずかしくてもう幼稚園に行きたくないわ」 「ごめんなさい」 「美味しいご飯を作っている所なんて描いて、お母さんに対する嫌がらせのつもり?」 「ちがうよ」 「はぁ・・・あの子だったら・・・あの子はちゃんとしていたのに」 そう言ってどこかへ行ってしまった。 あの子と言うのはお花屋さんと発表していた子の事だろうか。 お母さんは厳しくていつも怒っているから私は優しいお母さんになりたかった。ただそれだけだった。 「ただいま」 「・・・お帰りなさい」 それからしばらくお母さんは不機嫌なままで、何か言うと溜息をついたりするので出来るだけ静かに過ごすようにしていた。 それでもお母さんの機嫌は良くなる事はなく、お父さんが帰ってきてからも家の中は重い空気に包まれていた。 「なにしたんだ? お母さん怒っているじゃないか。さっさと謝りなさい」 あれから何度かごめんなさいと伝えたが無視をされている。それなのにどうしたらいいというのだ。 「あのね、今日発表会があって頑張って発表したの」 「それなのに何でお母さんが怒っているんだ」 「将来の夢を優しいお母さんって書いたから」
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