消えたロールケーキはどこへ?

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*** 遊馬に連れられてやってきたのは............... 「............ここって、遊馬のお父さん達の、」 遊馬のお父さんとお母さんが経営する会社。 「...............あぁ、そうだな、」 ぼーっとビルを見上げる私と、 その隣で、浮かない顔の遊馬。 「............ぅ、私、1人で行くからいいよ?」 遊馬は、昔から、 お父さん達の会社に行くのが苦手みたいで。 いっつも不機嫌になってしまう。 だから、気を遣ったつもりなのに.........っ。 「いや、お前顔パスじゃねーから、俺も行く」 そう言って、サラッと、 私の手を握って歩き出す遊馬。 「ゆ、遊馬!ほんとにいい!来なくていいっ!」 遊馬に無理させたくなくって、 必死に、抵抗してみるも敵わなくって。 私は、遊馬に手を握られたまま、 ──────ビルの中へと入った。
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