マシュマロみたいなキスをして。

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マシュマロみたいなキスをして。

(あ、また食べてる、) 私、西宮李里(にしみやりり)が、 心の中でそう思いながらガン見していると。 (あ、また食べた、) 「...............さっきから何見てんだよ?」 「うひっ、な、なんでもない、デス」 視線に気づかれて、 しかも、声までかけられたから。 分かりやすく、ビクつく私。 すると..................... 「............なに、その挙動不審?」 そう言って、私の顔をジッと見つめてくる、 幼なじみで同級生の、雪村依都(ゆきむらいと)くん。 通称、いっちゃんだ。 「ほっ、ほんとになんでもないもんっ‼︎」 「............ふーん」 〝なんでもない〟なんて誤魔化しつつも、 いっちゃんのこと、見つめたままだからか。 腑に落ちないような表情のいっちゃん。
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