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「どういうことだろう?」
不思議がる佐賀先輩。その様子がなんだかおかしくて、僕は気づかれないように微笑んだ。僕が話す。
「わかりました。僕にとっての宝物が何か」
「本当に!? すごいじゃん」
「とりあえず、書店に寄ってもいいですか。買いたい本があるので」
「へっ? 宝物は後回しでいいの?」
「ええ、まあ。たぶん逃げませんし」
「たぶん逃げない?」
本気で気づいていないようだ。まあ、いいか。まだ確定したわけではない。とりあえず、昼食を終えたら書店に行こう。
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