手、繋ごう

3/7
前へ
/7ページ
次へ
*** 岩山先輩と別れて。 颯真と向かったのは、夕の丘公園。 私たちの家から割と近所にある公園で。 昼間は、子供たちで賑わっているけど。 夕方は、あんまり人がいない。 そして........................ 「で?」 「ん?」 「懲りずにまーた、〝告白〟したわけ?」 公園のなかのひとつのベンチ。 颯真の鋭い視線が私に向けられているのが分かる。 「ぅ、そりゃ、そーまみたいにモテないけど、 私だって、ふつーに恋ぐらいするの!!」 今まで、何度も〝好き〟だから告白した。 なのに............振られるのは何度目だろう? 私は、回数も覚えてないぐらい、 男の子に、ひと目惚れしてはフラれている。 仮にも、JKと言う名の女子高生だし。 もうすぐ高3になる高2女子なわけで。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加