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でも........................
私にとっては、むしろ逆で。
「............っ、モテるのは充希くんの方じゃん、」
不貞腐れたように声を出すと。
「え、なに、嫉妬してくれてんの?」
なにやら、嬉しそうに笑う充希くん。
「〜〜っ、ばか!内緒!」
「ふっ。いや、その顔は肯定してるも同じ」
(やっ、やばい、バレバレ.........っ、)
そう思った時にはもう遅いって分かったから。
「わっ、私だって、すきだからね!」
最大限の愛を込めて、
この大好きな夕暮れの丘で言葉を発した。
「ん。知ってる。だから、
[夕暮れの丘で待つ君へ。]って手紙にしたし」
「〜〜っ、それ私が子供の頃に、
ママに怒られた時に、待ってたからでしょ、
でも、それじゃ分かりにく過ぎるじゃん」
「いーの、うりだけに伝われば」
「〜〜っ、正直ものめ、」
[夕暮れの丘で待つ君へ。]
それは、私と充希くんにしか分からない言葉。
だから、他の人には絶対分からないけど。
私と充希くんが大好きで大切な、
この場所で、夕暮れに見つめられながら。
──────また1つ、大切な想い出が増えた。
fin.
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