夕暮れの丘で待つ君へ。

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校門を出た、私たちの目の前に映ったのは。 ──────綺麗な夕暮れ。 「うわー、超キレイ!」 「......ぅ、そ、夕暮れ、」 綺麗過ぎて、 一瞬、息をするのも忘れそうなレベル。 でもそれはほんの一瞬で............... --------------カシャ --------------カシャ と、無我夢中で、 スマホのカメラを起動して写真を撮りまくる私。 「そーいえば、うりって夕暮れオタクだもんね。 あの手紙のことばっか考えてて忘れてたけど」 「ぅ、どうせ理解出来ないとか言うくせに」 そう、私は周りに、 理解されないほどの夕暮れオタクで。 写真フォルダには、 数えきれないほどの〝夕暮れ〟がある。 「夕暮れは綺麗だけど、 普通は、写真そんなに撮らないもん」 「.........ぅ、でも好きなものは好きだもん」 待ち受けにするほど好きなレベルで............
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