夕暮れの丘で待つ君へ。

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*** 「.........っ、はぁ、着いた、夕の丘公園」 その名の通り、夕暮れが見える丘で、 子供の頃から、何度も来た大好きな公園。 夕暮れオタクの私にとって、 〝夕暮れ〟が1番綺麗に見える公園だから。 ──────大好きな公園。 たぶん、この公園のどこかにいるだろうと。 探そうとしたそのとき.................. 「...............、うり、おっそ」 昔から聞き慣れた声が背後から聞こえた。 私の下駄箱に、 1ヶ月も手紙を入れてた犯人。 それは........................... 「みっ、充希、くん、」 「1ヶ月待ってたんだけど」 「さっ、差出人の名前ないし、 わ、分かりにく過ぎるんですけど!」 「夕暮れオタクのくせに気づかねーのが悪い」 私のことを全部知ってる、 年下の幼なじみ、充希くん。
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