夕暮れの丘で待つ君へ。

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でも、私たちは幼なじみだし、家も隣同士。 (わざわざこんな所に呼び出す意味って?) そう思ったら聞かずにはいられなくって。 「なんでこんなとこ、呼び出したの?」 そう問いかけながら、 ジッと充希くんの顔を見つめると............ 「っ、俺がうりに、 どーしても伝えたいことがあるから」 夕暮れのせいなのか、 顔が赤く見える充希くん。 「ど、どうしても、伝えたい、こと?」 「うん。そう。伝えたいこと」 充希くんはそう言うと............... ──────ギュッ と、私の手を握ってきた充希くん。 その手の温もりに、 心臓がドキッとしたのは内緒だっ。 手の温もり充希くんの、 言おうとしてることが分からないのに。 手からドキドキがぜんぶ伝わりそうで。
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