夕暮れの丘で待つ君へ。

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ふいに、 充希くんから、視線を外したそのとき。 「俺、西山充希は、篠田うりが好きだ」 視線外して、視線は下に向いていたのに。 『好き』って言葉がハッキリ聞こえた......... 「えっ、は!?」 驚いて声を出しながら、充希くんに視線を戻せば。 「いや、そんな驚くこと?」 むしろ、驚いている様子の充希くん。 「......っ、え、そりゃ驚くよ!!」 「いや、俺けっこー分かりやすい方だけど?」 「え、どこが!?」 私には全然理解出来なくって、 充希くんに一歩近寄って聞くと。 「女子に関わらないようにしてるとことか?」 「いやいや!全然答えになってないんですけど?」 「てか、オタク気にしない時点で気づくだろ」 私がおバカすぎるのか? 充希くんが頭が良すぎるのか? 全く成立しない会話。
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