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「社長! ご苦労様です!」
「フォフォ。ご苦労だな、皆のもの」
おじいちゃんに色々な人が頭を下げ、道がひらけてく。
「え?え?」
私がアワアワしていると、あちこちにアイドルが見える、
「あ、ごめん。大丈夫?」
「いえ、大丈夫です」
今の色素の薄い背の高めの男の子って、ラブロットのセンターの夕闇茉白(ゆうやみ ましろ)君って人じゃん! 私が唯一はっきり顔がわかる三人組アイドルグループ。後ろに他の二人も控えて見える、ええええ。
グイ、とおじいちゃんは私を連れてエレベーターに乗る。そしてそのまま社長室について、先ほどの状況に至ったわけである。
「嘘でしょ!? おじいちゃん」
「いいや。そもそもこの事務所はお前の婚約者候補を集めるために作ったアイドル事務所だからな」
「そんなのアリなの!?」
「入所条件にすでに書いてあるしみーんな承諾済みだわい。なあ茉白」
「はい。社長。お孫さんと将来結婚してもいい人のみが入れる事務所ですよね、ここ」
「職権濫用―!!」
一体どういう事なの!? それでいいの!?
ファンは暴動起こさないの!?
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